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衝動-1

何となく昔に書いたものを載せてみたり。
ToEでキール×リッドです。

何と言おうとリッドは受け!
受けなのだ!
と叫びたい←

だって基本的にキルリよりリッキルの方が多いんですもの;



近頃、何処となく僕に対してのみ、リッドが妙によそよそしくしているように思える。
よそよそしい、というよりは、何か一番どうでもいいように扱われている気がしてならなかった。
僕なりに思うところがあったとはいえ、結果として一度彼らを見捨てるような行動をしたからかもしれない。
元々幼馴染みとはいえ僕のことなんてとうに忘れかけていたような奴だ。
岩山までわざわざ僕を訪ねてきたのだって、ファラが言い出したことだろうからなのは容易に予想は付くし、事実、久々に顔を合わせたというのに、リッドには懐かしむという素振りさえも見られなかった。
だからそれが、バロールで再び合流した後、より顕著になったというだけだろう。

仕方ないとは思う。
だが、彼への想いを自覚してしまった今は、それは何より堪えるものだった。
再会したときにはまだ知らずにいた事だが、再び一度離れたとき、気付いてしまったのだ。

僕は、リッドのことが、好きなのだと。

伝えられるはずもないそんな心を抱えている上に本人は多分分かってやっているはずもない冷めた態度。
それに僕の心は少しずつ擦り切れていくようだった。
せめてもう1人の幼馴染みやセレスティアから来たとかいう少女には見せる、その笑顔を。
僕にも向けてくれれば。
そんな些細な望みだけを切に願う僕がいた。



そんな日々が続いたある日、僕達はとある街に立ち寄った。
久々になかなか大きな街で、その街の宿屋には珍しく大人数で入れるという風呂があった。
ファラが、折角だから皆で入ろうと言い出したが、当然だろうが男湯と女湯とで分かれている。
だからその通りに分かれて、二人ずつ風呂に入ることになった。
なのだが。


(……これは拷問か……!?)


相手は勿論僕のことなんかまるで意識していない。
けど、好きな人が、風呂だからだが、裸で普通にいるのだ。これでどうして平静でいられるのだろう。
だが、いつ誰が入ってくるかも分からない場所だ。それが少し、僕を冷静に戻してくれた。
それでも、目はついリッドにと向いてしまう。

肩に届くか届かないかくらいの長さの柔らかそうな髪は夕焼けのような赤。
意外に大きめな目は彼が好きだという空と同じ色。
猟師という職業から適度に筋肉は付いているもののその身体は細くしなやかで、適度に日に焼け健康そうだ。
勉強と称し部屋に閉じこもりがちなため、細く白く見るからに不健康的な僕としては、だが男として、適度に筋肉のついたその姿には、憧れを抱かないでもない。

けれども、リッドは一見すると、意外にも少女と見間違えてしまう。
つまり可愛いのだ。
容姿を一言で言うのなら、それに尽きるくらいなほど、リッドは可愛いらしい。
つい、今この場でもいい。その全てを自分のものにしたいという欲望を抱かせるくらいに。

いや、いくら何でもここではダメだろう。必死で己に言い聞かせる。
そうこうしている内にどうものぼせてきたらしい。
顔というより首から上が妙に熱くなってきて、頭がふわふわしてきて思考がまとまらなくなる。
視界も霞み始める。


「おい、キール。大丈夫か? 顔、真っ赤だぜ。のぼせたか?」


珍しく本気で僕を、心配してくれるようなリッドの声。
無性に嬉しかった。
けど、そう思う間もなく僕の意識は途絶えたのだった。





気付くと、ベッドに横たえられていた。今日この宿で借りた部屋の僕とリッド側の部屋だった。
宿に泊まるときは、他に空いている部屋がないとき以外は、大抵男女で分かれるようになっている。
おそらく、湯当たりして意識を失った僕を、リッドがここまで運んでくれたのだろう。
あの場には他に人はいなかったからそうに違いないと思うと何だか情けなくもなった。
リッドには力があるし、だからつい頼りたくなってしまうのも、また確かではあるけれど。
ここの備品らしいバスローブに着替えさせられていて、ベッドの横ではファラとメルディが付き添っていた。


「キール、大丈夫? 気分とか悪くない?」

「ああ……ちょっと、目が回っただけだ。もう平気だよ」


上体だけ起こして、心配そうにそう覗き込んでくるファラに適当に返す。
正直、まだ少し気持ち悪いような気はするけど。それよりも僕はリッドの姿を探していた。
ファラ達はいるのにリッドだけいない。
さり気なく部屋の中を見てみても、リッドの姿はどこにもなかった。
それにはかなり気分が落ち込んだ。
まあ、リッドがずっと傍にいてくれるはずなんてないけど。

そうしていたとき、前触れもなくドアが開いた。
思わず驚いて見たそこにいたのは、今まさに探し求めていたその人に他ならなかった。


「お? キール、気が付いたのか?」


リッドは、片手に盆を持ち、逆の脇には平たい桶を抱え持っていた。
盆にはコップと水の入った少し大きめの瓶。
桶の方には氷を詰め込んだ袋が入っているのが少し飛び出て見えた。
もしかして湯当たりした僕のため、宿の主人にでも頼んでわざわざもらってきてくれたのだろうか?
それはちょっと少しいやかなり嬉しい。

けど、今はそれよりも、リッドが身に付けているものの方が気になっていた。
バスローブと似た作りだが、より薄めの布で作られている、見慣れない、その衣裳。
それも宿の備品だとかいう、何処か東の方の国の民族衣装でもあるらしい浴衣というものだった。






浴衣……そういえばリッドに似合うのだろうか?
素朴に疑問←
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